マレーシアのジョホールってどんなところ?

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マレーシアといえば、首都クアラルンプールが有名ですが、マレーシア移住や留学を検討している際に少なからず”ジョホールバル”という名前を目にすることもあるのではないかと思います。

とはいえ、ガイドブックにもほとんど情報がない。。。インターネット上にもあまり情報はない。。。ジョホールに移住して5年になる我が家。主観を交えながら、ジョホールがどんなところかざっくりお伝えしたいと思います。

インターナショナルスクール留学をご検討されている特に小さいお子様をお持ちのご家庭や自然の中でのびのび子育てをされたいご家庭におすすめです。

シンガポールが見える街・ジョホールバル

ジョホールバルはシンガポールとの国境沿いにあり、国境沿いに住んでいればシンガポールが肉眼で見えるほど目と鼻の先。車で40分〜1時間くらい。(現在はマレーシア人、シンガポール人、就労ビザ保有者のみが行き来できます。)

ジョホールといえば、キャサリン妃が本国で通われていたというマルボロカレッジ(インターナショナルスクール)があるところ。そのほかに、レゴランドやゴルフ場が安いことで有名なのかなと思います。

どうしてジョホールバルを選んだの?

そもそもジョホールバルなんて聞いたことなかった我が家。むしろマレーシア自体も無知識でした。

ではなぜジョホールバルに辿り着いたのか。ーーー答えは、与沢翼さん。(面識はございません。笑)

どういうことかというと、与沢さんは世界各国でマンションを所有されていますが、そのうちの一つにジョホールバルにある物件があり、ちょうど紹介されていたのをみて知ったという経緯があります。

元々いつかは海外移住したいという私の想いと、子供が3歳と1歳の時にカナダに一緒に10日間ホームステイした時に日本での英語取得の限界を感じ(日本では使うところが極端に少ない。)住んでしまったほうが絶対に習得しやすい!これからの時代、英語で仕事できないとまずいでしょ!という思いをずっと抱いていました。

しかしながら、欧米への留学は高額で手が届かない。ビザの取得も大変そう。(アメリカの永住権抽選に応募したけどもちろん外れるw)諦めかけていた時に、ひょんなことからマレーシア・ジョホールバルを知ることになったのです。

良いかどうかはわからないけど、とりあえず物件を購入してみたら、いつか行けるのではないか。ダメなら売ればいいのではないか。という気持ちで購入。(のちに色々事情があってキャンセルしましたが)

そこから移住に向けて心躍らせながら移住のためのロードマップを考え始めました。

ここまで下見一切なし!笑。どんなところかもわからないまま心を決めていました。

もちろん下見は大事だと思います。我が家も移住前、2回来ました。1回目は物件の契約書へのサインしたとき。2回目は、子供の学校受験。←お気づきかと思いますが、下見というよりもう心に決めている状態。

それぞれのご家庭で色々事情があると思いますが、我が家の場合、産休育休以外ずっと会社勤めをしていた私にとって、仕事をやめて海外に行って生活できるのか。生活基盤を確保しなければ移住できない。というのが1番の難題でした。物件購入を決めてから、心が決まり、どうしたらマレーシアでも仕事が続けられるかを模索し、ウェブ制作のスキルを身につけフリーランスとなり今に至ります。

というわけで、偶然マレーシア・ジョホールバルにたどり着き、すごく気に入ったので、そのまま住み続けております。結果オーライ!笑。

ジョホールバルのおすすめポイント!

なかなか我が家のようなことはないと思いますが、結果的に、移住して正解だった!と思っています。では、どこが気に入ったのか?ジョホールバルのおすすめポイントをお伝えします!

自然に囲まれている

ジョホールの西側・シンガポールとの国境沿いにある新興開発地域・イスカンダル地区。ここは、ジャングルを切り開いて開発されていることから、まだまだ自然が残っているし、街づくり自体も自然との共存を考えて行われています。先日東南アジアで一番大きいドローン試験場がオープンしましたが、それもジョホールならでは。IT特区もあるけど、自然もある。まさに共存しています。

車で2時間くらいのところにあるローカルに人気のキャンプスポット。キャンプ場でもなんでもない海岸にみんな勝手にキャンプしているスタイルですが笑、夜には夜光虫?も見えるとても素敵なところでした。

さらに、TIME誌にも取り上げられたことのあるデサル海岸。ウェスティンやハードロックなど世界の名だたるホテルもあり、遠方からもわざわざ訪れる方がいるような観光地になっています。車で1時間半くらいでいけます。

素敵な大自然に気軽に行けるのも魅力の一つです。

一方、念のためお伝えすると、街中自体は、ショッピングモールもお店もたくさんあります。日本の無印もDaisoもあります。全くの自然だけではないのでご安心ください。

生活費が安い

欧米留学に比べると、学費のみならず生活費が安いのがマレーシア留学の魅力だと思いますが、クアラルンプールに比べてもさらに安いのがジョホールの魅力の一つ。

特に家賃が安い!!コロナの影響もあって、今市場価格がとても下がっています。今がチャンス!かも!?

それ以外の物価に関しては、クアラルンプールには書店の紀伊國屋、ドン・キホーテ、伊勢丹、最近ではニトリなどジョホールにはない日系企業が進出していますし、高級店もたくさん。ハイブランドもジョホールには路面店はあまりなく、あっても化粧品などを扱うだけで、あとはアウトレット(むしろ安いので嬉しい)という感じというような差があります。実際、ご自身の生活レベルによってどちらの都市でもスーパーを含め、ローカルの低価格帯から外国人向け、富裕層向けの高価格帯まで選んでいただけるというイメージです。クアラルンプールの方が選択肢が多いため、自ずと出費が増えていくのかなとは思いますが。その点でも選択肢がなければ出費を抑えられる=生活費が安いと言えると思います。

よく物価が日本の1/3と言われていますが、確かに不動産はそのくらいかなと思いますが、日常生活においては日本のものは輸入している分日本で買うより高くなりますし、レストランも例えば一食100円くらいで食べられるお店からもちろん数千円の高級店まで。どこを選んでどのように生活するかでコストは変わります。

ご自身が選択できる範囲が広い!という印象です。

親切な人が多い

例えば重い荷物を持っていたら、ドアを開けてくれたり、車に乗せるのを手伝ってくれたりする。
子供がギャン泣きして途方に暮れていたら、話しかけてくれる。
ギャン泣きしてなくても話しかけてくれる。
ちょっとしたきっかけで知り合った方でも何か困ったらいつでも連絡してねと言ってくれる。
1聞いたら10返ってくる。しかもお願いしてないことまでしてくれる。

などなど、親切、優しい、親身になってくれる場面に数多く遭遇しています。

一方で、よく聞く、時間を守らない!?、約束を守らない!?などは正直、確かにあります。お願いしていた業者さんが待てど暮らせど来ない。連絡したら、「今日忙しくなっちゃって、明日でもいい?」なんてことも。ちゃんと守る人もたくさんいますし、連絡が来ることもありますが、そうではないこともあります。

良い意味でも悪い意味でも、ここは日本ではありません。”郷に行っては郷に従え”の心で、そういう文化なんだなと受け入れることが楽しく過ごしていくコツなのかなと思います。

親切といえば、周りの方達との繋がりもちょっと違うようです。これは個人的な体験になるので、全員に当てはまるものではないかもしれませんが、ジョホールは割と助け合いが日常で行われています。「今日お迎え間に合わなそうだからお願いしてもいい?」「ちょっと出かけてて戻るの遅くなりそうだから帰るまで預かってもらってていい?」などなど、助け合うことが多いです。(国籍問わず)ジョホールからKLに引っ越した知人によると、KLは都会の付き合いでサッパリしているとのこと。母子留学の場合、どうしても周りの方との繋がりは大事になりますよね。もちろん、仲の良い方同士はKLだろうとジョホールだろうと助け合われているとは思いますが、関わりを持とうとする方が多い傾向があるのかもしれません。この辺りは、日本の都会と田舎のイメージと似ているのかなと感じます。

のんびりしている

これも日本の都会と田舎のイメージと同じような感じではありますが、すごくのんびりしています。忙しなさを感じたことはほぼないです。

日本で東京で満員電車に揺られ、子育てに追われ、毎日時間に追われながら生活していた私にとって、こんな風に生きていけるんだ…と衝撃が走りました。大袈裟かもしれませんが、人生を楽しむ、自分の人生を生きる意味を考えさせられるようなギャップでした。思い切って踏み出した一歩その先には、全く見たことのない世界が待っていました。

ちなみに、相変わらず時間には追われてはいます。ですが、ふとした時に、今日はここまででも大丈夫、今日は洗濯しなくてもいいか、子供と一緒に遊ぼう。という切り替えを上手にできるようになったと思います。周りがのんびりしている分、焦ることが少なくなり心の余裕が増えたように思います。

治安は大丈夫?

我が家が移住した5年前、こちらに来る前に某有名ガイドブックで調べたら、治安が悪いので気をつけてと書いてありましたが、実際怖い思いをしたこともないし、夜10時に一人で外出しても大丈夫でしたし、日本でひったくりにあった経験のある私としては、むしろ安全!?とも思ってしまいました。

特にプテリハーバーという新興開発地域は、朝や夕方になるとジョギングやサイクリングなどをしに人々がたくさんきて、歩道もしっかり整備されているので、徒歩でも買い物に行ったり食事に行ったり、遊びに行ったりできます。

我が家は子供(12歳と9歳)だけで遊びに行かせることも。スーパーの前にある広場で遊んでいると、大抵お店のスタッフの方や、デリバリーの運転手さんが一緒に遊んでくれるそうです。笑。

もちろん、日本と同じ感覚でカフェでお茶していて荷物を置いてトイレに行くとかはしないほうが良いかと思いますが、想像していたよりもはるかに治安は良かったです。

まとめ

ジョホールバルは、程よい都会と田舎がミックスして、自然に囲まれてのんびり暮らせるところ。

都会が恋しくなったら、クアラルンプールまで車で3時間半、シンガポールまで車で1時間で遊びに行けます。(現在は観光ビザではシンガポールに入国できません。ちなみに、電車だと国境ごえはたった5分です!)

治安の面でも環境の面でも、小さなお子様を連れての留学をご検討の方には特におすすめです!

大きいお子様になると、刺激が足りず物足りないかもしれません。逆に誘惑に弱いお子様にはおすすめです!勉強に集中することができますよ。

ジョホールにあるインターナショナルスクールの情報はこちら▶︎