知っておきたいマレーシアのインターナショナルの基礎知識
- インターナショナルスクール基礎知識
最近、インターナショナルスクールの留学先として、注目されているマレーシア。
なんと言っても欧米・オーストラリアなどに比べると安い値段で生活できるため、ご家族で移住できるのが魅力的です。
マレーシアといえば、多国籍多民族国家で有名ですが、インターナショナルスクールも多彩。
カリキュラムやどこが資本となって経営している学校なのかにより、マレーシアのインターナショナルスクールならではの日本との違いがあります。
基本の”キ”も知らずに移住してきた私が、実際にマレーシアに移住している経験をもとに、知っておいて損はない!基本の”き”をご説明していきます!
興味を持ち始めて何も知らない方、これから調べ始めようとしていた方にオススメです!
知っておきたい日本との違い
インターナショナルスクールの中で覚えておきたい日本との違いが、学年の始まりと学年の呼び方。
こちらでは当たり前のように使われているので、最初は戸惑うことも。
この後詳細を説明するので、ぜひ覚えておいてください!
マレーシアのインターナショナルスクールの学年の始まり
日本では、日本全国公立も私立も4月に始まり翌年の3月に終わります。
しかし!マレーシアのインターナショナルスクールでは、学校によって、学年の開始がバラバラです。
ざっくり言うと、
1.マレーシア企業が運営する学校は、1月始まり。
2.イギリス系資本の学校は、8月末始まり。
3.アメリカンスクールは、9月始まり。
となっています。
ここで考えなければいけないのが、日本の時と学年が変わる可能性があるということです。
日本と同じように始まり時期によって、学年に該当する生まれ年月が決まっています。
例えば、1月始まりの学校で2008年10月生まれだった場合、2008年1月〜12月生まれまでが同じ学年となり、2021年現在8年生となります。日本で言うと中学2年生に相当するので、日本よりも1学年上になります。
ちなみに、1月〜3月の間は2学年上になります。2022年は9年生、つまり中学3年生相当になります。
一方、2011年3月生まれだったらどうでしょうか。1月始まりの学校の場合、2011年1月〜12月生まれが同じ学年となり、2021年現在5年生となります。日本と一緒なんですね。
しかしながら、同じように2022年1月〜3月の間は一足お先に6年生になります。しかも、日本だと早生まれだけどマレーシアの学校では誕生日が早いグループになります。日本だと一つ下の学年のお子様と一緒に活動するわけです。
全く関係ないのですが、よく早生まれのお子様をお持ちの方がついていけなくて大変。4月や5月生まれのお子様と差を感じるという話を聞きますが、マレーシアで1月始まりの学校に行ったら、逆のことが起こるのです!
「日本と同じ学年になるわけではない」というところを覚えておいてください。
メリットとしては、学力が足りずにこちらで該当する学年に進めなかったとしても、日本の学年を考えると4月〜12月生まれのお子様は、基本1学年上の学年になるので、英語力の問題などで1年学年を下げての入学となっても、日本と同じなのです。
学校によって、生まれ年の考え方が違うので、インターナショナルスクールをご検討する際には、必ず何年生になるのかご確認ください。
もう一つ、この制度でややこしいのは、転校するとき。
例えば、9月始まりの学校に通われていたお子様が1月始まりの学校に転校。
2008年10月生まれの場合、今の学校では、2008年9月〜2009年8月までが同じ学年になり、現在7年生になります。
ところが、新しく移る1月始まりの学校では、2008年1月〜12月生まれの子は、8年生に該当します。つまり、1学年上になってしまうのです。
小さいお子様で英語力もそれなりにあるお子様は問題ありませんが、学年が上のお子様は、大学進学に向けたカリキュラムが始まっており、学年が一つ抜けるのは大問題です。
なので、転校後、同じ生年月のお子様たちとは違い、一つ下の学年をもう一度やり直すと言うことが発生します。
お子様の学習を考えると当たり前のことなのですが、その分1年分学費が多くかかることにもなるので、事前に知っておく必要があるかと思います。
マレーシアのインターナショナルスクールの学年の考え方・呼び方
先に、さらっと記載してしまいましたが、日本のように小学○年生、中学○年生、高校○年生という考え方はありません。ではどんな考え方なのか?
学年の考え方
インターナショナルスクールは、プリスクールやキンダーガーデン/幼稚園+小学校から高校まで一貫の学校が多いです。
学年は、通年で換算されます。
その上で、だいたい3歳か4歳から幼稚園にあたる年齢をキンダーガーデン、学校によってはプリスクールと呼びます。
学校によっては、4歳をジュニアキンダー、5歳をシニアキンダーなどと呼ぶこともあります。
そして、日本で言う小学校は、プライマリー、エレメンタリーと呼びます。
その後、日本で言う中学校から高校まで、セカンダリーと呼びます。
学年の呼び方
学年の呼び方、いわゆる○○年生の”年生”が、学校によって変わります。
アメリカ系カリキュラムの学校はグレード(Grade)
イギリス系カリキュラムの学校はイヤー(Year)
と呼びます。
通年で数えるので、大体の学校がGrade7 / Year7が中学1年生となります。
高校はGrade / Year10〜12。
ただ、カリキュラムによってGrade11までしかない学校もあります。
最後に取得できる資格がどうなるのかも学校によって違うので、将来的に大学進学まではマレーシアと考えている方は、確認が必要になります。
番外編
学校によってGrade6からセカンダリーが始まる学校があります。
と言うことは、Grade5で卒業式を迎えます。と言うことは、大抵のお子様は日本では小学校4年生。
小4で卒業式。全然泣けないです笑。そして、それを知らずにGrade6からこちらにくると、卒業式を経験することができないままになります。
マレーシアでは、幼稚園から大学生のように角帽とアカデミックガウンで卒業式が行われる学校もあります。
ちょっとミーハーですが笑、素敵ですよね。小さいお子さんが着用しているのをみるととても愛らしいです。