高校生はオススメできない!?マレーシア留学=インターナショナルスクール!は普通の留学と違うの?

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最近ご相談を受けていて”留学”というイメージについてマレーシア留学においてはちょっと違うということをお伝えする機会が多いので、実際に子供をインターナショナルスクールに通わせている親目線で”マレーシア留学”についてお伝えしたいと思います。

そもそもマレーシア留学とは?

私たち親の世代の留学といえば、交換留学や短期留学。3ヶ月や1年など短期間でもできるイメージですよね?

その留学のイメージは、特に高校生までの留学においてはマレーシア留学には通用しないんです。

なぜなら、マレーシア留学で、高校生までが通うことになるのは、インターナショナルスクール。

交換留学でも短期留学でもなく、インターナショナルスクールへの通学というイメージの方が近いかもしれません。

インターナショナルスクールと中学・高校との違いは?

インターナショナルスクールと中学や高校との違いはなんでしょうか?

インターナショナルスクールに通わせている親目線と自分の日本の中学・高校+交換留学体験からの主観ですが、インターナショナルスクールは、

  • 1、日本で言う小学校から大学受験資格取得までを一貫して教えている
  • 2、中学・高校という違いがない。カリキュラム変更などはあるが、3年+3年ではない。

というところが大きく違うように思います。

1、小学校からの一貫教育

インターナショナルスクールでは、小学生に当たる期間をプライマリー、中学・高校にあたる期間をセカンダリーと呼び、プライマリーの頃からその学校の採用するカリキュラムをセカンダリーを見据えて教えています。

もちろん学校によって、プライマリー・セカンダリーのカリキュラムが変わることもありますが、大筋、イギリス式(ケンブリッジ)、アメリカ式、IBカリキュラムなどベースは決まっていて+αでその他のカリキュラムを並行して取り入れているような学校が多いです。

それでいうと、日本も日本の学習指導要項を満たした内容を教えているというところでは一貫性はありますが。

2、中学・高校という違いがない

例えば、マレーシアで大半のインターナショナルスクールが採用しているIGCSE。

IGCSEの試験はYear11(16歳)の時に行われます。

このIGCSEは、大学進学においてはFoundation(ファンデーション)という大学の手前の過程を受験する国際資格になります。Foundationは、学部を決めての受験となるため、将来の進路を早めに決めておく必要があります。逆に進路さえ決まっていれば、Foundationでも大学に行けるということです。

日本でいう大学進学資格に該当するのは、IGCSEの後のAレベルという別のコースを受講することが必要となってきます。IBDPに関しても、IGCSEの後にAレベルの代わりにIBDPコースに進むという形になります。

ポイントは、16歳で大学進学につながる試験を受けることになるということ。

完全に=高校3年生と同等いうわけではないですが、IGCSEの成績がないとAレベルにも進めないため、Year11=16歳で、インターナショナルスクールの第一の集大成といっても過言ではないわけです。

日本でいう16歳は高校に進学したばかり。高校1年生で大学進学への切符を手に入れることになります。

もちろん、全教科英語です。

つまり、インターナショナルスクールでは、Year11で受験するIGCSEに向けて、ずっと準備をしているというわけです。

現実的にもほとんどの学校はYear11からの転校は認められていません。Year10も結構ギリギリな感じです。

これは、他のカリキュラムでも同じで、日本よりもはるかに前から大学進学への試験の準備が始まっているのです。

英語のレベルの高さ

そもそもどうしてマレーシア留学&移住を考えたかというと、日本での英語教育の限界を感じていたからなのですが、それが思ったよりも現実はすごかったというのが移住後の感想です。

どういうことかというと、私は某帰国子女の多い(私は帰国子女ではないですが)英語が有名な大学に行き、TOEICも825点取得しています。しかしながら、全然子供の勉強がわかりません!(現在Year8とYear5)

ちなみに、上の子がYear4でこちらにきましたが、中学生用の英語辞典を持ってきたものの、「単語が全然載っていないから使えない。」と言われました。Year4(9歳)で。

繰り返しだし当たり前ですが、英語以外の教科も全て英語です。専門用語のようなイメージ。上の学年になればなるほど教科の勉強は難しくなりますよね。同じように英語で全ての教科を勉強します。上の学年になればなるほどかなり辛くなります。

ちなみに、大学も相当大変と聞いています。インターナショナルスクールに長く通っていたお子さんでも苦労されています。

英語が話せるというのと、学業を英語でするのは全く別のものという印象があります。

ノンネイティブが英語習得できるまでの期間は?

来る前は子供も小さいし半年くらいでペラペラになるんでしょ〜くらいに思っていました。

ところが、全然甘かった。。。です。

学校のインターナショナルな生徒を長年教えている先生によると、3〜4年はネイティブレベルになるまでかかるということでした。

実際、我が子もノンネイティブの生徒が受ける補習のようなクラスを卒業するのに3年かかりました。

友達と話したいから会話はできるんです。半年くらいで楽しそうに遊んでいる姿を見て、成長したなぁ〜なんて思っていたのですが、待てど暮らせど英語補習クラスを卒業できない。

英語で勉強するということは、そういうことなのだと思います。もちろん、個人差はありますが。

一概に、日本で英語の成績が良いからといって、こちらでも成績優秀というわけにはいかないと感じます。

高校生にはオススメできない!?マレーシア留学

というわけで、中学生以上でマレーシアにいらしたお子様を見ていて、本当に勉強が好き、努力ができる子以外は、相当苦労しているのを見ています。学年を落としても相当頑張らないと追いつくことが難しいというのが現実です。

  • ✔︎カリキュラムが小学校の学年から続いている場合が多い。特に中学高校は分け隔てなくカリキュラムが進行している。
  • ✔︎日本よりもはるかに早く大学進学への試験がある。
  • ✔︎想像以上に全教科を英語で勉強するのは大変
  • ✔︎ノンネイティブがネイティブレベルになるには、年数がかかる

というわけで、交換留学や短期留学の気持ちでいらっしゃると後でお子さまが大変な思いをすることになるので、オススメはできません。

高校生でどうしてもマレーシア留学されたい場合は、死ぬ気で勉強を頑張る!ことになるかと思います。それがお子さまにとって本当に良いことなのかどうか、ご家族でご検討されると良いのではないでしょうか。

または、在学する高校が交換留学先として提携していて、単位の変換もできるということであれば良いかもしれません。

国境が空いたら、サマーキャンプなど短期プログラムに申し込まれるのも手かと思います!

それ以外の場合、せっかく留学されても良い結果につながらないことの方が多いかもしれません。日本でインターに通っているなら別ですが。

大学も一筋縄にはいきませんが、すでに高校生だった場合、高校を日本で卒業し、日本の高校卒業資格を得て、大学からマレーシアにいらっしゃることをオススメします!

中学生でも焦った方が良いレベルでインターナショナルスクールの授業内容は想像していたよりもかなり難しいということを念頭においてご検討ください。

現在まだ隔離などは残ってはいますが、学校さえ決まっていれば、渡航は可能です。

マレーシア留学をご検討中の方は、ぜひ参考にされてみてください。

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